りょうこ

作者から気迫を感じて、圧倒されっぱなしの私がいる。 繰り出される展開に、すごいとう薄っぺらな言葉では処理できず、後頭部がやたらピリピリする。 時折、文字をひたすら目で追い見開き続けていることにハッとする。こういうのを何現象というのだろう。 田咲さんとすいちゃんの儚く尊すぎる関係性や 彼を介し放たれる慈しみの言葉の数々は、読み手のとても近いところまで降りてくる。 現実とただのファンタジーではないこの世界に酔わされてる不思議な感覚。読者と共に治癒される魂。 書き手の豊かすぎる引き出しは「大人が読むべき童話」に匹敵、いやそれを遥かに超える「指南書」ともいえる。
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