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Riala39
Riala39
2014/4/5 10:56
小さな頃からスケートが大好きだったオデットだが、ロシア帝国がクリミアに進行してきたことを期に、彼女はスケートをやめることを余儀なくされてしまう。 しかし、戦争は更に激しさを増し、人々の心は恐怖に支配されつつあった。その様を見て、彼女は彼らに対して自分は何ができるだろうと悩む。その結果、彼女はスケートを再開することを決める。 だが、彼女は幼少の頃から病弱な面が目立ち、ある日、医師から難病の指摘をされる。治療をとるかスケートをとるかで選択を迫られた時、彼女は迷いながらも自らを犠牲に多くの心のヨスガとなることを選ぶ。 そんな中、激化する戦争に父を失い、母はオデットが物心付く以前に亡くなっていたため、彼女はとうとう独り身となってしまう。 そんな時に出会ったのが銀色の髪の少年。名前を訊いても知らないと答える彼は、自らのことを異世界から来た者だと言う。 そんな少年にオデットはジークフリートと名付ける。彼女は彼に惹かれていた。一方、少年もまた彼女に惹かれていた。 ある時彼女は自分の病をジークに告白し、「死んだらあの世でまた会えるかな」と素朴な質問を投げ掛けた。もちろん、それが無理だということは彼も知っていた。彼の世界でも、不慮の事故であればどうにかなる話も、寿命で亡くなった者の蘇生は不可能に近いことだったからだ。 終に彼女は病に倒れ、雪の降る冬の日、息を引き取る。(続く)
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