Riala39

ジークはオデットの葬儀に参列し彼女の死を尊ぶ。だが、その時彼は彼女と瓜二つの少女を目にする。その少女はオデットの妹、名はエカテリーナ(カチューシャ)。 彼女はクリミア戦争を見越して、サンクトペテルブルグの親戚の家に引き取られていた。 カチューシャは、エカテリーナ宮殿の前で姉の死の経緯をジークから知らされる。そして、姉・オデットが成そうとしていたこと。カチューシャはモスクワに渡り、反戦の意も込め、"自らの名をオデットとして"その意志を継ぐことを決意する。 だが、彼女には秘密があった。触れたものを全て凍らせてしまうという魔女の力。彼女の母もその力に充てられ、カチューシャが産まれた際に命を落としていたのだ。 最後のスケートの舞台で、民衆にその力が顕になってしまう。 自分を化け物扱いする民衆。そして何より、姉の名を汚した自分に嘆き、彼女はノヴォデヴィチ修道院で懺悔した後に、側の湖で自害を試みる。 ジークが彼女を探し辿り着いた頃には既に息はなく、仮死状態だった。そんな彼女を連れて、ジークは元いた世界へと足早に戻るのだった。

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