しょうちゃん

明治という、取り巻く世界の枠組みが急激に変わり、変化についていけない庶民の戸惑い。 そして、それでも生きていかなければならない現実との葛藤。 ゆるゆると、でも確実に変化していく時の流れを、丁寧に綴った作品です。 注釈や、参考文献など、綿密な下調べに頭が下がります。 登場人物が纏う空気までもが感じられるような、独特な雰囲気のあるお話でした。 個人的には、せっかく3話に分けられているので、それぞれ独立したお話として完結した方が、読みやすいと思います。 正次郎と春乃、優護と多英、総馬と紗英、そして優護と紗英、というようにきっちりお話を分けたほうがわかりやすくなると思います。 特に、正次郎と春乃の最後が気になります。 少し気になったのは、小夏が初めて水揚げされるときに、八雲と話している会話です。 私の勉強不足かもしれないのですが、吉原と島原では、廓言葉が若干違ったと思うんです。 吉原風の会話が、島原であることを感じさせなかったというか、ここどこだろうとちょっと戸惑いました。 自分が東京出身であることを、忘れないためにわざと使っていたのでしょうか? それでも、言葉の大切さを改めて思いました。 素敵な作品、読ませていただいてありがとうございました。
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貴重なコメントありがとうございます(礼) 正次郎と春乃の後日談、総馬に関しては、特典の『夢見桜』『辛夷花』で読めますよ♪(どこまで読ます気だ(笑)) まあ、構成に関してはレビュー屋さんからも同意見を頂いたので、伏線張りも含めて見直そうかなと考えてます。200P越えなので、なかなか直ぐには反映できませんが(汗) 廓ことばに関しては初耳でしたから正直驚きです。 自分はまだ無知なんだな~と、思いました。 私の中の解釈では、廓ことばは地方の訛りを消して、遊女の素性を分からないようにするものだと思ってたので。(笑) 差し支えなければ、その関連書籍や文献サイトを教えて下さい(^^) 勉強させて頂
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応援特典、ポイントたまるかな(汗) 太夫、花魁というように、最上級遊女の名称が違うように、京は芸子が中心だったので、廓言葉はほぼ京言葉と同じだと思っていました。 確か現在でも、舞子修行は、京言葉を覚えることから始まるはずです。 幕末を舞台にした小説を書くときに、色んな本を手当たり次第に読んでいたので、具体的な参考文献、わかりません・・・ お役に立てず申し訳ありません。 新作に向けて、資料集めも近々再開する予定なので、良さそうなものを見つけたときにはお知らせしますね!
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