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河山タカヒロ
rossony07
2014/4/16 23:26
(爆発音が多い。……手こずっているのか?) いつにも増して爆発音が多いことに、私は驚いていた。 基本的に『爆破』は織り交ぜる程度なのに、今回は押し出している。 (それだけの相手なんだね。《歩く武器庫》は) 『私を殺せる相手が私の所に来ます』。プロジアはそう言っていた。 自分は囮程度に時間は取られない。 彼女の言葉は常に経験に基づいて出される言葉。比喩でもなんでもなく、事実しか言わない。 (どれだけ時間を無駄にさせられるかが、勝敗の分かれ目だね。恋澄アンヌ) 奴はきっと来る。そして、その片割れも。 (……彼女たちが私の焦がれる存在なら……) きっと、苦戦する。 間違いなく。 『レイブンズ』のフライン以上の、最強の敵となるだろう。 私の境界線を保つためには彼女たちを――。 (分かっていてぶつけたな、プロジア) 相変わらずプロジアの手のひらだということに、私は酷く苛立つ。 こうして現実と理想を分からせていく彼女のやり口と来たら……。 (……気配) 物陰に隠れた私の手には既に、愛銃が握られていた。
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rossony07