常田花揺

正しさとは何か、救済とは何か。それを語りかけてくる印象です。 強く真っ直ぐなメッセージに対して、読む人は感じる心を叩き起こされます。 作者と読者の心がぶつかるのです。 眩しく気高い太陽を良しとする者もいれば、なんぴとであろうと休息の場となれる木陰を欲する者もいます。 この作品は太陽なのです。強烈な太陽でした。 それは、安らぎを求めてさ迷う者には疎ましく映るかもしれません。 真面目な場面もゆるんでいる場面もあり、間口は広く開かれていると思います。 そして何よりも、また、会いたくなるキャラクターたちがいました。 ずっと、読んでいたいと思う作品の条件はこれにつきると思います。

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