今回の作品は、マインドコントロールやシャーマニズムが根底にあり、より一層奇怪なムードと緊迫感を高めている内容となっています。  往年の名画『ローズマリーの赤ちゃん』や『オーメン』などにも通じる【私の中に(お腹に)何かいる!】というサスペンス・スリラーの魅力が、背筋をゾッとさせてくれます。  今作から、表紙絵師さんが、百音★世継様に交代されているということで、これまでの神名様の爽やかなファンタジー色とはまた違った、ジュブナイル色の強くなったイメージが楽しめるのも嬉しいです。  ちょっとここから、辛口のご意見を。  どんなにストーリーそのものが面白くても、公募系小説コンクールに出されている作品で、単独で完結していない(前作・前々作を踏まえた続編)お話でエントリーしているのは、審査においてかなりの失点と成りうる(小説コンクールでは、その作品がシリーズの続編であることが判明した時点で審査対象外となる)と言わざるを得ません。  例を挙げると、2005年度の江戸川乱歩賞にエントリーした海堂尊さんの『螺鈿迷宮』という作品は、『チーム・バチスタ』という作品の続編であったことも関係し、第1次審査で落とされてしまいました。後に大ベストセラーとなったのですが……  前作を全く読んでいない(一切の予備知識がない)読者さんが、今作を読んでヒロインの身に起こった出来事を正確に把握可能であることが、最低条件となります。  それらを踏まえて、やはりどうしても第1部と第2部をセパレートする必要が果たしてあったのだろうか? という疑問が拭えません。  今からでも、前作までの部分とドッキングさせて編集されては、いかがでしょうか? (この場合、Jr編の前半に第1部を合わせるなど)  辛口で長々と失礼致しました!  
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こんにちは、芦屋君の事件簿Jr.誕生編にレビューを頂き感謝申し上げます。 ご指摘の通りだと考えて、途中に敵役と主人公の回想編を入れてみました。初めて読まれる方に前作のストーリーが解るようにするのは難しいですね。 私も一旦執筆を中断して、エナス復活編までを前に持ってきて、改めてJr.誕生編を続きとして執筆し直そうかと考えました、つい一週間くらい前の事です。 御意見有り難うございました。 此からも宜しくお願いいたします。
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