卯月しえる

レビューの方、大変遅れてしまい申し訳ありませんでした。 前置きもここまでに早速レビューを書かせていただきます。 他の皆さまも書かれているように何よりも綿密に構成された世界観が目を引き、それらにかかわる要素がストーリー性・キャラクター性といったものを総合的に高めています。 複数の世界とそれらにそれぞれ住まう特色ある種族など、物語主軸のバックグラウンドへの配慮が丁寧に構成されているので個人的にとても好感触でした。 作品への愛の深さ、とも言えるかと。 では、その内のストーリーに焦点を置いたコメントを。 タイトルにもあるように「元」魔王と「貧困」勇者の個性的な二人を中心に学園のさまざまなキャラクターが登場し、二人がそれらに関わっていくことで話が展開してゆく……といったところでしょうか。 物語背景の人間界・魔界・機界という三世界の特色もふんだんに取り入れられており、種族ごとのその大きな違いに興味とともに面白さも感じます。 元よりの個性的なキャラクターも相まってよりいっそう物語を彩っています。 あと、学園ものにつきものな男女の絡みも忘れないその心意気が読み手としては嬉しかったです(笑) 次に文章について。 見た感じとしては読みにくいという感触は無く、一文一文にそこまで詰め込みすぎているわけでもないので軽快に読み流していける感じです。 台詞も時に真面目に時に面白おかしく、その場面ごとに楽しんで読むことが出来ます。 ただ、話の流れ、チャプター的な区切りがやや不透明で、場面ごとの繋がりがややわかりにくい印象を受けます。 時間の経過や場面転換、話の区切りを示す記号を使ったりするだけで今より文章の流れがわかりやすくなると思います。 それと、これも卯月より前に数名おっしゃられていることですが、誤字が少し多いように思うので何らかの指摘があった場合はすぐにでも全体を見直して修正に取り掛かるべきだろうとは考えました。 すぐに修正できるミスだけに放置するのは非常にもったいないと思うので気に留める程度はしていただけると助かります。 ここまでがレビューとなります。 最後の文章についてで少し意見を強めに書かせていただきましたが、全体としては快適なペースで物語と世界観を楽しみながら読ませていただけました。 また、今後も読ませていただきます。 今回は当レビュー企画へのご参加、ありがとうございました。

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