これぞ文学作品!  二人称という極めて珍しい形態(ヒロインが、読者に語り掛ける文体)で進行するストーリー。その内容の密度の濃さ、人間を(悪い部分も含め)描き出す手法のハイレベルさに、ずっと引き込まれながら読ませてもらっています。  実際に「あるのではないだろうか?」という港町のリアリズム。  貧しさや人間の汚さ、そしてひたむきな純粋さまでもが、読む者を圧倒します。  いわゆる「出生の秘密」を追うヒロインの姿には、自分自身の存在意義を問い掛けることで生きる姿勢というものすら伝わって来るので、サスペンス・ミステリーの要素に加え、人物に対し深く共感することが出来ます。  とにかく、この作品をより多くの方々に読んで頂きたいです。  また、読み進め次第追記レビュー致しますね!
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熊川さん、素敵なレビューをありがとうございます!! とても嬉しいですし、身の引き締まる思いです。 完結まで頑張ります!!
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