酒とギャンブルに溺れた、老科学者・・・。 これだけでも、何となくイメージは広がっていきますが、負けっぱなしの彼の傍でバカ勝ちしている少女・・・この二人の出会いが、あんなに笑えるなんて・・・流石です。 『ネオ幾何学』の提唱者の『老科学者』・・・そして『オイラー、クンマー・・・志村・谷山予想』を正確に理解した天才少女・・・。 ベタと言えばベタ、でも流石は作者様、この出会いこそが、ラストへの伏線になっているとは・・・。 キャラクターも、生き生きとして、身近に感じます。 『ピーター・セラーズ』を思わせる『老科学者』、デビュー時の『ソフィー・マルソー』を思わせるような『天才少女』、この二人のやり取りは、『マイ・フェア・レディ』や『ローマの休日』を思わせる・・・品のいいコメディーの様に心地よいのです。 特に、二人のキメ台詞(?)は、明日から使ってみたくなる程に・・・。 しっかりとした設定に、暗躍する『CIA』、『シシリアン・マフィア』に『ピュタゴラス教団』・・・そして『伝説のマンドラゴラ』・・・。この配分がまさにネ申! 『老教授』の欠けた理論に、『天才少女』のインスピレーションが加わった時、『ネオ幾何学』理論がなぜ、狙われるのかが明らかになるという、二重三重に貼られた伏線の回収はまさしくお見事! ラストは、作者様のブレないテーマなのでしょうね・・・。 しっかりとした構成の締めに相応しい結末だったと思います。 素敵な作品を有難うございました。 PS:個人的には、よちよち歩く『マンドラゴラ』がツボです。(★) セカンド・ランナーへ・・・次の①か②のどちらかまたは、①+②のレヴューをお願いします。 ① 全て『GAL語』でのレヴュー ② 『金色夜叉』のあの名セリフが、『ネオ幾何学』の欠落した理論を埋めるキーとなる事についての感想。 宜しくです!
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