Key

ご依頼されたのにこちらの都合でこれまで放置し、大変申し訳ありません。 遅れ馳せながら、個人的見解を存分に述べさせて頂きますね。勿論、あくまでも『個人的な』意見です。 まぁ、先に言いますが、色々と言います。というのも、読んでいて本当に色々なことを考えました。頭を空っぽにして読むようなジャンルの話ではありましたが、ミステリー調の話の運び方であることも影響し、最後まで悶々と(笑)しながら、たまに少し前のページを読み直しながら、読ませて頂きました。逆に言えば、読み耽るような作品ではない、という感じですかね。いや、それは少し誤解が生まれますか。 前回の奴隷くんの話と比べても、此方の方が読み応えがあり、また、キャラクターも更に変人奇人が揃いましたね。 やはりキャラクターに関しては面白く、名前から何から特殊なので覚えやすいです。ただ、これもやはり千古不易様の作品に多く見られることですが、何と無しにキャラクター性が被ると言いますか、口調などの差はあれど、特色が被って各々の色を殺してしまうと言いますか。 また、文章としては、やはりクオリティが高いですね。いや、是非とも見習いたいです。 誤字脱字に関しては、僕が読んでいる内に幾つか直されているような感じだったので、こちらからは敢えて言いません。 今作は特に、ストーリーに緩急があった気がします。それが読みやすくもあり、また、理解が追い付かぬ内に次の情報を詰め込まれてしまったようにも感じました。 あとはこの物語の構成上仕方無いですが、中盤から後半にかけて、直接的でないものも含めて、戦闘に関する描写と言いますか、そういうものが多くなっていますよね。文章や表現としてはとても上手いのですが、それまで通りの丁寧な表現では伝わらない緊張感とか、そういう臨場感のようなものが欲しかったなぁ、という印象です。 まぁ、奴隷くんの方ではその部分がしっかりとしていたので、どうしても比べてしまいました。話としても全く別物なので、比べても仕方が無いのですが、ね。 何だかんだと言いましたが、総じて、とても面白く、楽しく読ませて頂きました。 千古ワールド全開の作品を、また期待しております!

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