人は大人になるにつれて、忘れてしまうものがたくさんあります。 成長過程で、たくさんの素晴らしいことを経験しているはずなのに、いつしか目先の遊惰な快楽に流れて、それが人生だと思って生きている...。 自分たちにも、このような時期は確実に存在したのに、時間というのは残酷ですね。 処女作とは思えないほど、良い作品です。 主人公の奏多たちを通して、のどかな日常が目の前に浮かんでくるようでした。わずかな波紋から、少年らしい探検とプチ冒険が始まっていくのも、とても微笑ましいです。 ささやかなありふれた幸福を追体験することができて、本当に胸が熱くなりました。 10代の若者が読んでも楽しいと思いますが、25歳以降の大人の方が、より共感できるのではないでしょうか?
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