第3回ノベリスタ大賞・最終候補作品熟読レビューシリーズ! 「とらぶるぅ~福部笑店」 ……個人的にこの物語も、キャラクターも、舞台設定も大好きです!  実は、僕自身《福岡県内を舞台にした長編小説》を先日2作品完結させた、という事情もあるのですが(笑)明らかに、福岡県内の地名を組み合わせた(と福岡県民には分かる!)登場人物達が、あの手この手で製茶業の若社長・和久に接近し、悲喜劇とも言うべき人間ドラマ、企業ドラマを展開させて行くのが、楽しくて楽しくて仕方ありません。  あまりにも【お茶】らけたキャラ名とは裏腹に、そこには同族経営企業の代替わりといった実にシビアかつリアルな実態が描かれていて、これはそのまま書籍化して、全国の商工会議所に配本したくなってしまう、そんな躍動感に溢れているのです。  卸会社大手の「全九州物産」会長・博多中洲(凄いネーミングだ!)を始め、どの皆さんも曲者ぞろい。皆それぞれに野心を持っているのですが、それ自体が人間味を感じさせる魅力になっているのも素敵です。  中国企業の新興勢力など、本当にありそうだし(余談ですが「とらぶるぅ~福部笑店」を映像化したら、李チャイナ氏は陣内孝則さんに演じてもらいたい!)極楽トンボな人物像の秀和会長など、まさにワンマンがどこか残っているご隠居さんといった感じで、ニヤニヤしてしまいました。  感心したのは、契約書内容の落とし穴(付帯条項のトリック)や余剰在庫問題を上手に生かして、主人公・和久社長の危機感を演出しているシーンですね。  細部まで考え抜かれた意欲作です。  作者・ふくでふぅさんの今作品、是非とも「F○S」さんや「T○C」さんにローカルのドラマスペシャルとしてオンエアしてもらいたい!  そう密かに夢想しております。
4件・1件
励みになるようなコメントありがとうございます!
1件

/1ページ

1件