うたうもの

都会の森という舞台で、色とりどりの花に囲まれ、恋に落ちてしまった“ライオン”と私。 噛み合うはずのない歯車が噛み合ったとき、ひと夏の淡く切ない恋物語が、いま幕を開くー 全体を通して、歯切れのよいダンスのようなリズムで、軽やかに詠われており、また物語性を秘めた細やかな設定から、恋愛長編小説をもとにした映画、お芝居を拝見させていただいているような感覚を味わいました。思わず想像や妄想が膨らんでしまいます(笑) お花のチョイスが素敵で、花言葉と、その花の見た目や印象をうまく表現して、不思議な恋愛模様を情景的に浮かび上がらせています。カラスウリやボタンを和名で表したところも、素敵だなあと思いました。 特に、「玉梓」では、メールやラインでの恋の駆け引きが描かれており、夜遅くに相手の文が来て、どきりとしてしまったときの、えもいわれぬ幸福な感覚が伝わってきました。その想いを「恋花」として咲かせ、白き星にレースを編んだ玉梓の花とマッチして、メルヘンチックなものとなっており、とても気に入りました。 全体的にどこか現代的でありながら、幻想的で、夢とうつつの入り混じったような、不思議で心地のよい世界に浸れる作品です。
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うたうものさん、素敵なレビューをありがとうございます。 今回の企画が「水無月」という素敵な言葉でしたので、花の名前も全てそれに合わせようと和名で試みました。 調べるまで私も知らなかったのですが、「玉梓」の種が、まるで文を結んだ形に見えるとか。 なので、はい。そこから「メール」を作中に入れてみました。 とても細やかな感想を一つ一つ丁寧に頂きましてありがとうございます。 頂いたレビューを読み返し、これからも頑張って行きたいと思います。 この度は閲覧いただきましてありがとうございました。 本当にどうもありがとうございました♪
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いえいえ~、素敵な作品に対して、思わずレビューをがっつりしてしまいました(笑) 「玉梓」(烏瓜)って不思議な花ですよね。普段あのオレンジの実にしか目がいかないのですが、星型にレースのようなビラビラをくっつけて、種は文を結んだ形で。 恋花さんの詩も不思議でメルヘンチックな印象を感じました(^_^) しっかり勉強されていて、すごいなと思いました!自分も皆様のレビューを参考に、精進して参ります(^_^)

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