弭田

ほかの方々のレビューにもありましたので 今更ながらの感想で申し訳ありませんが まず第一に、自然と目頭が熱くなりました 反実仮想は誰もが持ち得る 思うに、とても人間らしい思想で その中でも特に、自身でさえ扱いづらい “反抗期”時分の後悔というものは それを乗り越えた後の自分に重くのしかかり 苦しむことが多いものばかりだと思います この考えを元に話を展開する小説は多いです そしてその中でもどうしても ぐっとくるもの、こないものがあります わたしの中では間違いなくこの小説は前者でした 12+5、つまり17歳 多感な年にこの体験をしたこと それはタイムトラベルの能力と共に 誇るべきことのように思います 後悔をすることを止めてはならないという戒め それもまた人間らしさを失わないために 必要なことではないかと思わずにはいられません “俺”から“僕”への移行、 “僕”から“俺”への転換、 どちらも切なく美しかったです 現在の記憶があるということで 感情的なシーンで“僕”で喋るのは どうだろうともはじめは思いましたが むしろ最終的に読み終わったときには “僕”からずっと引きずっていた後悔 といったふうにも解釈できる不思議 それだけ書くお力が確立なさっているのかと ただただうらやましいんです(´・ω・`) 散文、長文失礼いたしました;; ともあれ、すてきな作品をありがとうございます!
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