杉宮海翔

過去は変えられない。それが真実だと分かっていても、それが事実だと分かっていても、どうしようもなく足掻いた所で結局変わらないものだとしても。 最後の時に未練無く送られたならどんなに幸せだろうか。後悔無き別れは、少なくとも悲しみを残すが尾を引き摺るものではないと思う。 乗り越えるチャンスを、ケジメを付ける機会を与えられたのなら、そこでどれだけ素直に感謝を伝えられるか。この作品の主人公に訪れたのは不幸ではなく、むしろ幸福。 変えられないのならば、せめて後悔の無い様にしたい。それなら結果は変わらずとも、その過程は、最後は、幸せなものに変わるかも知れない。 最後のページを読んで涙が流れました。でも、不思議と胸が暖かくなる懐かしい話でした。
2件

この投稿に対するコメントはありません