光姫 琥太郎

「冥さん」 「なんだ」 「普段、スマホで何やってるんすか?俺のスマホはほぼミュージックプレイヤーと化してますけど」 「ん…、天気予報とか、ニュース速報とか見てるぞ」 「まじっすか。それもうジジィの領域じゃないっすか。せめてLINEとかやってないんすか?」 「やってねぇよ。アレは何かとめんどくさくてな」 「あー、ダメダメっすね。その性格直さないと一生彼女できないっすよ」 「ほっとけ。ぶっ飛ばすぞこの野郎」 「知ってます?最近、リバースワールドでも使える裏LINEがダイバーの間で流行ってるんすよ。せっかくなんでレモンさんのID、教えましょうか?」 「いらん。確実にウザイことになる」 「それを機に、意外と恋が芽生えたり」 「馬鹿言え。あんなチビっ子と付き合った日には、キスするたびに首の骨が折れる」 「うっわ、今、冥さんとレモンさんがキスするとこ想像しちゃったっす。やめてくださいよ、気色悪い」 「気色悪いとか言うな。世舟、そういうお前には彼女いるのか?」 「いないっすよ。ロックンロールがオレの嫁っす」 「人のこと言えないじゃないか」 「んで、俺もめんどくさいんでLINEとかしてないっす」 「お互い、ジジィの領域だな…」

この投稿に対するコメントはありません