【コメント】

青春ストレンジ

上質なミステリ、文学的な会話、センスある言葉遊びと、魅力的なキャラクター。 54ページという短いストーリーに様々な要素が盛り込まれて凝縮されている。前半タイヤ、テディベアの謎解きは、ラストに向けた壮大な伏線で、後半にて綺麗に伏線の回収が行われる。まさかそんなシーンがヒントになっていたとは、と思わせられる所も度々、非常によく出来ている。お見事！短編であるがゆえに細かい部分のトリックが際立ち、一切無駄のない作られ方をされていた。これだけでもじゅうぶんに面白く魅せられたわけだが、仮にこのレベルもしくはそれ以上のミステリ、文学的要素が含まれる続編を作ることが出来るのならば、ぜひとも読みたいと思う。

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