松井 英充

ラストまでやっと読むことができました。ハッピーエンドになることは予想していても、恋愛に生き方に愚直な流風の心の動きにハラハラさせられました。男からみて「素直じゃない女だなぁ」と思うこともありますが、愚直な流風だからこそ険しい道を進むことができてきた、そして将来もそうであろうことを予感させてくれました。男社会の中でパイオニアとして生きることは、他人の何十倍もの努力が必要です。流風はその努力を成し遂げる精神力を持ってはいましたが、それでもやはり女性独特の哀しみ、傷みを感じさせてくれたキャラクターでした。何よりハッピーエンド(いえ、まだ流風の野球人生はエンドではないでしょうけど)を迎えられてほっとしています。類型的なキャラクターに終わりそうになる失敗にならずに済んだのは作者の力量、そして野球への愛情だと思います。ありがとうございました。<m(__)m>
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