Riala39

突然だけど、こういう書き方好き。 いや、書き方っていうかシチュエーション? というより、「告白するぞ!」って手前の書き方って言えばいいのかな  私たち二人以外、誰もいなくなった放課後の教室。黒板を照らす夕陽はいつもより忙しなく揺れている。  すると突然、開けっ放しの窓から強い風が吹き込んできた。  草木の音がやけにうるさくて、黒板に貼られたプリント達が騒ぎ出して、それに合わせて私の鼓動も早くなっていく。  この想いはもう隠せない。  ずっと心にしまっておきたいけれど、しまったままだと息苦しくて、死んでしまいそうだ。  私は大きく息を吸い、一気にそれを吐き出した。  今、私の目の前には私の一番大切な友達で、私の一番好きな人がいる。  私は今日、友達を一人失うかもしれない。 はい、もちろん自作ですが、こういうシチュエーションと書き方が好きです。よく書きます。それくらい好きです。 では一つ説明を。 心情描写。 これは見ての通り、鼓動が早くなったり、息苦しくなったり、というのがそれに当たる。 情景描写。 これは夕陽が忙しなく揺れることで「主人公が激しく不安を感じている」ことを示し、突然風が吹き込むのは「これからの未来がここで大きく変わる」ことを示してます。 こういう小さな点にも意味が込められてる小説って、すごく好きです。
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「死んでしまいそうだ」より、「溺れてしまいそうだ」の方が、この後の展開で愛に溺れて苦悩する時の描写に繋げられるかな

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