なす

交差点で、ふと立ち止まり、雑踏を聞けば、 他人の歩みに違和感を覚え、 アスファルトを打つ雨の匂いに、 どこか懐かしさを覚えてしまう。 それを知る心こそが、詩を詠む人の視界ではないでしょうか。 心に聴けば、理由なしに、おのずとわかるはずです。 魂に触れれば、震えるはずです。 それがあなたでしょう。 つかの間、分かり合えたと思えた、心の見せる憧憬や、羨望に、悩ましく唸るだけの日々を生き、それでも日々生きる中で、つかみ所のない心の見せる虹色の変化に触れれば、あなたは、高ぶる思いを詩に変えずには入られないはずです。 インスピレーションの原点に、これからも問い掛け続けてください。 詩人が、詩人であるための主観、つまり、自らの形ない心の叫びに、素直になりつつも、疑り深いその目で、心に言葉を与えてやってください。 そんな、あなたの作品を、また読みにきます。

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