ヨシカワ

黒猫のエミは、四歳の雌猫。老人ばかりが暮らす村の「アイドル」で、佐藤商店という、なんでも屋のお婆さんに飼われている。 ――というのが基本設定なのですが、この世に生を受けて四年だというのに、エミは妙に、わけ知りさん。「人情」や「猫情」の機微に通じており、村の過疎化や猫の労働問題などについて自説を述べ、彼女が知る由もない「昭和」という時代に思いを馳せたりします。 でも、自分が「アイドル」であることもちゃんとわきまえていて、「猫をかぶって」日々の生活を送っています。 はっきりいって、エミはかなり、変ちくりんな存在です(笑)。そして、その変ちくりんさが、豊富な語彙を駆使して、とても魅力的に描かれています。 以上、現時点で公開されている、35ページまでの感想です。 かぶっている「猫」を脱ぎ始めているエミが、今後、どうなっていくのか。これからの展開を楽しみにしています。

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