国香

高畠氏とされることの多い主人公ですが、小倉三河守息女説を取って書かれているであろうこの作品。小倉本流とあるので、おそらくその三河守を『勢州軍記』に見える実光を想定しているのではないかと思いました。 そうした設定や、諸説ある小倉氏の内紛を、うまい具合に工夫して表現していらっしゃる作品だと思います。 主人公は息子の命のためなら、我が身などどうなっても構わないという強い女性です。とても魅力的でした。私もとても惹かれました。 それだけに、最後の信長には感動しました。 艶めいた場面以上に、沢山の見所があります。人々の優しさに包まれる主人公の真っ直ぐさに、清々しさを頂きました。素敵な作品ありがとうございました。
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愛がつまったレビュー しかも高尚なレビュー、ありがとうございます。 艶めいた場面、、その通りです 彼女の強さを描くためにも そして多くの作品の中から 目を引くためにも艶めいた場面を入れました でも、ほかにも見所、思い入れのあるシーンもたくさんありますので それを書いていただけて嬉しいです。 このレビュー、もう2桁になるほど何回もに読み返しました♪

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