【コメント】

第1話　知らない男にこの身を捧げる

先ず最初に、素晴らしい作品を有り難うごさまいます。正直な処、私自身は戦国時代のお家事情というものに詳しくはなく、有名武将の生涯に興味を持っていても、その奥方にまでは…という状態です。お恥ずかしい話…「お鍋の方って誰？」ﾚﾍﾞﾙです。そんな素人同然の私でも、細部に渡って丁寧に書いてあった為、読み進める毎にそれぞれの人物背景が理解出来ました。一家を取り仕切り、子を守る母の強さ。けれど、己に降り懸かった事態と先行きの見えない不安から見せる弱さ。その感情の揺れは彼女をとても魅力的に彩っていた､と…私個人は思っております。そんな彼女の揺らぎがあってこそ、信長の言葉が、生きていたのでしょうね。とても魅力的な女性の生涯、堪能させて頂きました。偉そうに長々と失礼致しました。これからも陰ながら応援いたしております。

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