たすう存在

毎度のことながら作者さまの多彩なアイデアには驚かされます。 あの表紙絵と「陰陽ハラスメント」なんてタイトルから、遣唐使の話にもっていくとは思いもよりませんでした。 それもギャグではありますが、遣唐使に扮した盗賊が唐の皇帝を騙して大金をせしめようというコンゲーム。 これきっときちんと資料集めして何百ページとか書いてすれば一大歴史ミステリースペクタクル巨編な作品になったんだろうなあ、と思いながら読み進めると、 ああ、やっぱりこっちの方が良かった!という、ネタ満載のギャグ短編。 臨床データがデータじゃねえww なぜ騙される!?皇帝wwww と一人でツッコミ入れながらとにかくツボでした。 良い意味で期待を裏切られ続けて、二転三転してのラスト。 あのタイトルをこういう風に調理するなんて、本当に本乃千頁さんならではだと、ただひたすら感心し楽しませていただきました。 “アイデアの本乃”のセンス、を堪能っせてくれたハロウィンをありがとうございました。
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