岡田朔

薄暗いどんよりとした海の向こうに見える建築物は、フランス西海岸の湾上に浮かぶモン・サン=ミシェルのよう。修道院であり、監獄としても利用されていた過去のあるそれと同様にどこか禍々しさも漂っている気がするのは、不穏な空気を感じさせる不思議な空色のせいなのかもしれない。 祈祷師は人間ではないのか、その爪は魔物のようにとがり、裂けそうに大きく口元は上がり、虹色のように光を放っている目は含みのある笑いを浮かべている。 衣服は和なのに、ピアスがはまっているなど和洋の混じり合ったところも独特でいいなと思いました。 独特の色彩感覚とエッジの効いた人物はスドーさんならではの、少し不気味かっこいい世界を見せてくれています。 秋イベにご参加頂きありがとうございました。

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