村崎樹

社交辞令なしのガチで、ということで、ガチのレビューを書きます。 読み始めてすぐに感じたことは、とにかく文章の癖が強い!ということでした。 好きなひとはすごく好き、苦手なひとは1ページ目でアウトだと思います。 高い文章力の反面、ガッツリ崩してもくるので、落差に驚きます。しかしそこはこの物語の(もしくは多田さんの小説の)魅力のひとつでしょう。 そんなわけで強い癖に身構えながら読み、火がついたのはJとルーシィが登場した辺りからです。 ただの騒がしい男かと思われたJが何だかんだで一向に七尾に触らず、ようやく「我慢できないからちょっとだけ触らせて」と懇願するシーンでかなりJに心奪われました。 わーJとヨリを戻せばいいのに!と思う反面、開堂や洋祐もとにかく素敵で、読んでる側も選べないのです。七尾さんのように。 誰とくっつくのかは最後まで分からなかったのですが、七尾さんが決めた相手ならいいかな、と納得してしまう辺り、きっとわたしも七尾さんの魅力に砕かれてしまったひとりなのでしょう。 ルーシィが恋愛の意味はなくともJを想っているように、七尾さんも洋祐を想っているんだな、と思うと、ラストの1日は幸せすぎて切なくなりました。 BL小説を読んでいるというより、同性愛描写の強い一般小説を読んでいる気分でした。 もっと序盤で作品のテーマがはっきり見えれば読者が早い段階で食いつくのではないかな、とも考えましたが、最後まで読みきってみると「でもそこも味なんだな~」と思えてしまうのです。 と、自分の程度を棚に上げて書き連ねてみました。 これからも多田さんを追いかけるであろう1ファンの、ガチなレビューでした。
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村崎さん レビューありがとうございました。 今は胸がいっぱいで、ろくに言葉が出ないのでしばらくお時間ください。 やはり書いたものは誰かに読んでもらって初めて完成するのだと気づかされました。 取り急ぎ、読みましたという連絡がしたくて、返信いたしました。 また近いうちにガッツリお返事しますね。 そうそう、村崎さんの小説も読ませていただこうとしおり挟んでます。年末年始でバタバタなので、読むのが遅いですが出だし、好きなかんじです!
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わざわざご報告ありがとうございます! 書きたいことはたくさんあったのに、上手くまとめきれずにほんの一部しか載せられなかったように思います。 多田さんはウェブデザイン関係の仕事のひとなのだろうか、もしまったくの無関係のひとならこのリアルさは恐ろしいほどだ。とか。 女の子を大切に扱っているBLがとても好き。とか。 付き合うとか付き合わないとかに捕らわれなくたって、七尾さんの周りは愛に溢れているんだな。とか。 お返事楽しみにしてます。 良いお年をお過ごしください。 あ、わたしの小説は、耐えきれなくなったら途中で読むのをやめていただいて問題ないので…(笑) 多田さんに読まれると思うと変な汗をかい
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