山河苺さんこんばんは。 純歴史・時代小説集イベントへの参加申し込み、有難うございました。 一応承認制を取っている建前上、作品を拝見してからの手続きとさせて頂いておりますので返信が遅れてしまい申し訳ありません。 感想から申し上げますと、まず最初に濃姫が織田家正室の座を降りると言い出した意外性に意表を突かれました。また『濃』の名が親である道三から付けられた名であるなど、通例と事なる解釈が面白い。 そして作品前半から後半へ入る途中まで、帰蝶と右府公の葛藤が美しい調べのように語られており、読む者を惹きこんで行く技量が素晴らしいですね。できる事なら真似をしたい程。 さらに脇役として利休居士や光秀など知名度の高い人物を登場させ今後どうなって行くのか含みを持たせて飽きさせず、光秀の双子の弟と設定されていた忍が後々の変を起す行は正に文芸の妙を見た気が致します。 本能寺の変からは巷に広がる珍説奇説なども入り込み、もしかすると実際もそうなのではと思わせる手腕に脱帽致しました。 素晴らしい小説でした。 ただ、残念な事に歴史小説たる「歴史」が入っていないように見受けられます。 主役が濃姫なので致し方の無い事なのでしょうが、歴史上濃姫がどういった事をして各地にどう影響を与え、また夫である信長をどのように支えたか。主軸になっている織田家や濃姫の歴史を物語として知る事が出来なかった。 主役の人生遍歴を面白おかしく色づけして実際の史実上・歴史上を歩かせて行くものが歴史小説ではないかと愚考しておる次第ですので、申し訳ありませんが純歴史・時代小説集への承認は見送らさせて頂きます。 偉そうな事を書き連ねてしまいましたが、苺さんの作品は素晴らしいの一言に付きます。 単にイベントの趣旨が少々違っていたと受け止めて頂ければ幸いでございます。 このコメントがお気に障りましたら誠に申し訳ございません。 お手数をおかけ致しますが、削除方、お願い申し上げます。 恐々謹言
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しょうようさま まさか、こんなに素敵なレビューをいただけるとは感謝のしようもありません きちんと細部まで読み込んでくださったこと感謝、感謝です。 ちょうど今、この作品を長編に書きお直し中です。 しょうようさんのイベントを見て、参加したいと出来心で応募させてもらったのですが、 このレビューを読んで、この作品の至らない点が浮き彫りになったような気がします。 勉強をさせていただきました。 ありがとうございました。
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