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第1話
マスミ・セイラ
2015/2/1 17:44
個人的にパンクもロックも まったくわかりませんが、 冒頭から圧倒されました。 迫力のあるライブシーンが 目の前に見えるようで、 具体的に説明された 舞台や衣装の様子がとても 珍しかったです。 天性のゴージャスな美貌と 豊かな音楽の才能に恵まれた 貧しい若者のマリア。 そして、彼のひと時の愛人で プロデューサーでもあるZENN。 背徳的な関係に支えられて お互いがお互いを利用して、 日本のロック界に不動の黄金期を 築くかに見えましたが・・・ ラストは圧巻でした。 文章の途中途中で、 退廃的な伏線が効果的に 張り巡らされていて、 終わりが近づくにつれて 不吉な予感が的中していきます。 作者様がかなり熟考して この作品を書いたのは明らかです。 ロックに対する広範な知識、 それ以上に深い愛情を 十二分に感じることのできた 濃密な作品でした。 音楽好きにはたまらない 玄人好みの作品かと思います。 力作の執筆、 本当にお疲れ様でした☆
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