白羽莉子

雨にも負けて 風にも負けて 雪にも 夏の暑さにも負けた 軟弱な心を持ち 欲があって伝えたくても 決して何も言えず いつもへらへら笑っている  こんな私を助けて欲しい。  自分の好きに動けるとはなんだ。自分の想いをぶつけるとはなんだ。いつだってそう。宮沢賢治が望むような心の強い人間に私は一度もなれなかった。  今日も目の前には友達と言うなの「女王様」と「貴族」たち。私は、さしずめ女中だろうか。とりあえずまわりの機嫌を伺って、にこにこ笑って。お互いの間に入って悪口を聞く。  喧嘩はやめろと言う。悲しんでいる人がいれば慈悲の心を与える。それのどこが役立たずだ。自分の想いを圧し殺して何も言わない私よりずっとでくのぼうなどではない。  今日も弱い私は、「女王様」の肩をもみ、「貴族」たちに花を持たせる。
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雨にも負けずを改変したいなーと思ってたらこうなった(笑)

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