橘巧

■たまには作品のことなどを少し。 夏の物語を書きたい、といっていた、『天輪怪録-夜光-』という作品の 軽い冒頭のあらすじをちょこっと投下。 ■『天輪怪録-夜光-』 ■冒頭、あらすじ。 箕馬 九郎(みま くろう)は、 天才であるがゆえに、あらゆることに退屈する人生感を持っている。 家柄も良く、容姿や才能に恵まれる。 すべてに退屈して、すべてに嫌気がさしていた青春の日々。 そんな時期、祖父の箕馬 透水(みま とうすい)から、九郎と同じ 年頃の時にした、不思議な体験の話を聞く。 日本列島南北の、神楽森島という片田舎であった話。 その話に興味を持った九郎は、夏休みを利用して、単身、神楽森島を 訪れることを決める。 それは、追憶の物語。 祖父の箕馬 透水から九郎へと受け継がれる、神楽森島の生きた物語。 九郎と、四人の少女達のひと夏の物語。 ------------------------------------------------------------------- 『天輪怪録-夜光-』の物語は、満たされないものを満たすこと、そして、 それは一体なんなのか?そんなことを問う作品となっています。 人は何に心を動かされ、何によって思うのか。 生まれてから、恵まれているということにすら気づくことすらできない 物語の主人公、箕馬 九郎が、その体験をどう感じ、求めたのか。 そんな不思議で、けれど、少し切ない、夏の青春を描ければと思っています。
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