naru

【突発的P1ssss】 「愛してる」 またそんなことを言って俺を縛り付けるんだ、あんたは。 俺が何も知らないと、思っているんだろうか。 つきあう頃はよかった。お互いに満たされていた。と思う。 なのに、つきあってから何度目の春が過ぎただろうか。抱かれるときはいつも誰かの匂いがした。 俺じゃない誰かの。 涙なんかでてこなかった。こんなものだろう。所詮男同士の恋愛だ。生産性もないし、一緒にいるだけ無駄だ。 だけど、だけど…っ、それでもいいと思っていた。 だって、好きだったから。愛してるから。 「……っふ、」 お互いに好きあっていたはずなのに、気持ちの大きさはいつも俺のほうが大きくて。 移り変わる季節のように、気持ちが変わることもしっていたのに。 「なんで、泣くの?」 涙の訳を口に出したらきっとこの関係は終わってしまうから俺は、ただ与えられる偽りの愛に溺れた
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