そこらの

Q.今日は何の日? A.嘘をつく日!! ということでネタ投下 風紀委員長←生徒会長 「おい風紀」 「…いちいちなんだ、会長サン?」 俺がそいつを役職で呼ぶと、返ってくるのはめんどくさそうな声と嫌そうに歪められた整った顔。 そんなに俺に声をかけられるのがイヤか。まあ、だろうな。コイツ、俺のこと嫌ってるし。 …こんなこと再確認させられるぐらいだったら、いくら春休みに会えて嬉しかったからっていっても、声なんかかけなければよかった。なにしてんだ俺。 「………別に」 「ハァ?」 特に用事もないのに呼んだのかよ、という呆れ声と共に送られてくる溜め息に、無性に泣きそうになった。 「悪かったな」 向かい合っていた顔を背けて、一刻でも早くこの場から離れようと足を動かす。 早足に歩きながら、ふと、今日にまつわるあることを思い出した。 足を止めて振り向き、いまだその場から動いていなかったソイツに声をかける。 「おい、今日が何の日か知ってるか」 「は?」 「好きだ」 「は!?」 それだけ告げて、混乱しているソイツを置いて、足早に自室へと向かった。 言い訳できそうなこんな日ぐらい利用してやってもいいだろ? (叶わない一方通行の気持ちなんだから) 会長がエイプリルフールについた、自分のことをからかった発言だとふ風紀は思ってるけど、これをきっかけに会長のことが気になって気になってしょうがなくなればいいと思う。
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