岡田朔

描写のところで出てきた桃花ちゃんがアイドルだったとは! それがまず最初の驚きでした(笑) アイドルというものに疎いので、地下アイドルというのはこんな風なんだなと興味深く読ませて頂きました。 ここで描かれているアイドルとしての桃花ちゃんはとても華やかで沢山のファンに囲まれているけれど、一方で恋はご法度のイメージがあるアイドルだし誰かの特別になってはいけない、アイドルとしての責任を果たさなければいけないという重圧があるんでしょう。 でも、本当の自分は地味な普通の女の子で、恋をしている。 アイドルであり続けたい自分、彼を思う自分――――気持ちを変える事は難しいし、二人の自分の間で沢山の葛藤があるんだろうなと思いました。 彼に向けて歌った恋心は、本当に彼に届いてはいけなくて。でも届けたくて。 彼が好きなのは、アイドルとしての桃花だと思うとそれもなんだか切ないなと思いました。 ここでは出てこない彼がホワイトデー側でどんな人として出て来るのか、桃花はどう自分の気持ちと向き合うのかとても楽しみに思いました。
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