ナナヤシキ

【新作嘘予告】 「──失いたくないモノなんて、あの日、全部なくしちまった。故郷も、家族も、大事な人も……自分自身さえ。だから今の俺はただの野良犬(ストレイドッグ)。どこにも属さない、誰にも拾われない、小汚い流浪の犬だよ」 西暦2285年。人型機動兵器“ガルム”の開発によって戦争は更なるステージへと推移した。 激化する暴力の嵐によって荒廃し、衰退の一途を辿って行く世界。 それでも人は戦うことをやめようとしない。 それが己の本能だとでも言うかのように。 人が作り出した争いの世紀に、ある日反旗を翻す者達が現れた。 「我々がこの世界を正しい姿へと修正する。武器を持つ全ての存在へ告げる──これは、宣戦布告である」 最大手兵器生産企業であるエンバーミング社の声明が全世界に響き渡ると同時に、中東一帯を巻き込んだ大規模紛争“中東エリア統一戦”の戦場に所属不明ガルムが12機介入する。 瞬く間に全ての勢力を壊滅させ、どこかへと消えた彼らはエンバーミング社が擁する精鋭部隊“狼”。 その後も“狼”は世界各地に現れては武力を持つ存在を潰していった。 そんなことが何度も繰り返される内に、とうとう世界首脳はエンバーミング社、ひいては“狼”を打倒することを決定、各国の軍事力を集約した組織、WUCを設立する。 集められた軍人や傭兵に混じって、中東エリア統一戦における数少ない生存者の一人、ストレイドッグの姿があった。 「あの黒いガルムに聞きたい。なんであの時俺を撃たなかったのか。確実に殺せたはずなのに、どうして殺してくれなかったのか」 死に場所を求めて戦場を渡り歩いていた名無しの傭兵、ストレイドッグ。 彼にとって“狼”の内の一機、黒きガルム“ブラックブルト”の行動がどうしても解せずにいた。 その真意を質すため、野良犬は果てなき戦場を駆け抜ける。 「『死にたい』なんて建前でしかなかったんだ。俺は、本当はただ誰よりも戦場で──この場所で──戦い続けたかっただけなんだ。……ようやく分かった、人が戦いをやめられない理由が。これ以上にゾクゾクすること、他にないんだよッ!」 ──己を自覚した時、人は“獣”へと変貌する。 【Fenrir】 ACをパクるのは勘弁してくださいっつったじゃないっすか(棒読み) こんなんじゃ作品になんないよ~(棒読み) じゃけんお蔵入りにしましょうね~
・6件

この投稿に対するコメントはありません