たすう存在

冷たく高い高い星空を背景に語られるかのようなメタファに満ちた美しい文章でした。 全編を通して詩的でミステリアスな雰囲気に包まれながらも、バレンタインパート作品が張り巡らせた伏線の回収もお見事の一言です。 前半作品では謎めき、どこか遠い存在だったなっちは、この作品では実際に遠い存在であったことを顕しているにも関わらず、血と肉を得たように感じました。 この透明感のある実在感がどこに向かうのかと、悲しい予感とともに読み進めてみれば、終盤にて予想外の、そしてとても嬉しいどんでん返し。 象徴的に使われていたいのりの手の平のあざ、それが最後のページで出てきた時には「ああ、そうくるのか」と感嘆の溜め息が出ました。 とても素敵なホワイトデーファンタジーをありがとうございました。
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お返事が遅くなって大変申し訳ありません(>_<) レビューありがとうございます! 前半作品を書いてくださった流星さんの、あの雰囲気に合うお話を書くというのが今回の課題でしたので、そのように言っていただけて安心しました。 なにかしら読者さんを欺けたい。 毎回そんな事を思いながらお話を書いているので、今回は皆さんのコメントが読んでいて嬉しいです。 こちらこそ、ありがとうございました(^^)

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