吉田安寿

 序盤は「おお、これぞ少年少女のファンタジー!」と言う感じの王道路線。生徒たちがある意味属性で分類・管理されるところなどは、「自分だったら何属性だろう?」なんて考えるとワクワクします。  リュオは、無属性のはみ出し者として、周囲からも自分自身でも己を蔑みます。でもこれって、誰しも感じたことがある疎外感じゃないでしょうか。「自分はちょっと変わってる」「みんなと同じじゃない」「自分はダメな子」。大なり小なり、みなが感じたことのある劣等感だと思います。  なるほど、でもリュオは友達を得て、一歩ずつヒーローになっていくんだろう。  私の予想は見事に裏切られました。とても良い意味で(笑)  リュオはあくまで泥臭く葛藤し、もがき、「え!いいの!?」とこちらが心配になる方法で力を得て行きます。  でもその根底にあるのは、とても熱い感情。友達を守りたいのに、守れない。自分に対する怒りです。  そんな遮眼帯がかかってしまうリュオに、もうそれはそれはやきもきしながら拝読させていただきました。  このお話は、期待させておいて見事に裏切る、トリックスター的なストーリーです。い  いや、混沌の王さんがトリックスターなのです!!  また、ペコメに返信してくれるのが各キャラクターというのにも脱帽でした。キャラクターがより身近に感じられ、とても楽しかったです。混沌の王さんは大変だったと思いますが…(笑)本当にエンターティナーだと思います。  たのしかった!!      
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レビューありがとうございます。 挫折を繰り返すもし最後には…みたいな感じの主人公が描くてこうなりました。 まぁ、自分は人とは違うことが好むのでトリックスターというのは的を得ているかもしれません(^◇^;) GW明けまでに修正中の章を直す予定なので気が向いたら遊びに来てくださいヾ( ^ω^)ノ
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