清瀬 美月

タイトル『春薔薇の庭にて』 そして概要には『運命の恋』……きゅん←早 何これ(ノ´∀`*) 大好物なワードが最初から盛りだくさんではないですか。 プロフィールの段階から創り込まれた世界観にかなり心を動かされ、わくわくと興味をそそられておりました……が。 これはイベント企画。しかもペアで参戦バトン企画だったはず。 一体どんな作品となって仕上がってくるのか、それはもう楽しみにしておりました。 ふんわりとベールに包まれたような雰囲気から物語は始まるのですが、徐々に輪郭がはっきりとしてきます。 大正時代の草介さんとアリスが出会った夢のシーン(恋に落ちるシーン)がとても神聖な感じがして印象深く私は好きです。 何でしょうね、―― 恋ってきっといきなりだと思うし、予想もつかずに落ちちゃうものだから、切羽詰まってしまったかのような草介さんの言葉や態度にきゅんがひとつ。 まだ自分でもどう受け止めていいのかわからなくて、アリスを目の前にした草介さんがかわいくて(アリスの方が冷静)一生懸命さが眩いんだよなあ。 また、とにかくこの作品は背景描写が素晴らしく美しいのです。 ランド別邸の建築の描写、丁寧に描かれた彫刻や壁紙などの概要にうっとりとしつつ。 海外のお城の中庭写真とか柱とか階段の彫刻とか大好きなんですよね(笑) 想像しただけで色彩が広がって、現代アリスが訪れた旧鳩目邸に私も行ってみたいです。 二人が手を取り合っただけなのに、しっとりとした空気感にこちらまで夢見心地に思えてしまう麗しさ。 現在と過去が交差していく中で見えてきた展開がとてつもなく切なくて。 だけどその時代だからこそなのかな、それぞれの抑えた感情の行方が少し恐ろしくもあり逆に物語にリアリティを感じました。 そして、―― え、そこで終わってしまうのね。 約束はどうなってしまうのでしょう。 純愛だからこそ、一筋縄ではいかなさそうな……。 後引く余韻が心地よい、素晴らしい世界観の作品でした。 この続きをハトメさんが……くううっ←
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