柴谷 潤

夜にかかる虹。その美しい写真を私も見たことがあります。 「月虹」という美しい響きも、この素敵な物語にふさわしいものですね。 ノスタルジックな、夢のような虹の風景と、一週間の休暇の中で舞い降りた出会い。 それは故郷の島に降り続く雨のように濃密で、主人公の心を濡らします。 でも、彼女が立ち向かおうとするのは、現実のリアルな生活の中で、成長していこうとする等身大の自分でした。 このつながりと、心情の変化は、読んでいる私たちの心にも実にストレートに伝わります。 それは作者さまの文章の巧みさ、ゆえなのでしょうね。 作者さまの書かれる女性は、迷いながらいつも凛としていて、胸が暖かくなります。 雨上がりに見られる虹は美しい。 そしてそれを美しいと思う心を、いつまでも持っていたいと思いました。 素敵な作品をありがとうございました。
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潤さん、素敵なレビューをありがとうございます。ひっそりと公開したので、見つけて頂いただけでも有難いのに、こうしてレビューまで頂けるなんて…… 本当にありがとうございました。 お読み頂く中で、何処か一つでも良いから、主人公に共感して頂ける何かがあればイイな…… 小説の中だけではない、リアルに少しでも近付ける主人公が書けたらな…そんな風に思って創るので有難いお言葉です。 いつもこうして温かいお心遣いを掛けて下さるだけでなく、優しい労いの言葉を向けて下さって、本当に感謝の一言です。 私も『月虹』の一枚に魅せられて、このストーリーを書きたいと進めてきたので、そこに触れて下さったレビュー、
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