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作品拝読させて頂きました。 御馴染みのお話を ベースにしたとの事ですが、 最後の部分で天女は男に対して 怒りを抱かなかったのでしょうか? 一般的に考えますと まず怒り、 それから悲しみだと思いますが、 この作品には、怒の部分がすっぽり 抜けているように思えます。 天に暮らす方には その感情もないと言うならば そうかもしれませんが、 なぜ悲しいかが、怒によって 裏打ちされていない為に 読み手としては登場人物に 同調することが難しく、 単にきれいに書かれた作品で 終わっているような気がします。 怒りは時として醜悪でさえあり、 制御することが難しく 書くことを躊躇う事もありますが、 創作する者として 無視することも 出来ないものでもあります。 なぜなら、 人の魂の温かさを示すものが そこにあるからで、 それを失くしていては 想像した登場人物に命が宿らない、 と思いますし、 それを書くことにより いま一歩、読み手の心に踏み込める内容に 成り得ると思いますが如何でしょうか。 色々と申しまして、ご無礼致しました。 御気分を害されましたら どうぞご容赦下さいませ。
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おはようございます。 拙作へのご高覧どうもありがとうございます。 厳しいご指摘ですが、目から鱗でした。 どうも、書く上で男主人公の日生の視点に偏り過ぎていたようです。 綸裳の心理については「もともと天女だから常人と異なる心の動きをする」という設定に、書き手としても依存し過ぎていた面は否めません。 確かに彼女の側としては騙されていたわけですから、相手への怒りや不信といったものがラストの彼女からあまり見られないのは不自然ですね。 この点に関しては、もう少し再考したいです。 それでは、また。 繰り返しになりますが、作者としても見落としていた点を気付かせてくれるご指摘で興味深かったです
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