とてもおどろおどろしい世界観なのに美しさを感じてしまう……。  時代が平成に移って、みんなが忘れてしまった昭和の闇が、ぎゅっと凝縮された作品だと感じました。 お話自体はフィクションだと分かるものなのに、痛々しいほどに生々しく感じるのは、その為なのかなと、思います。  本編は30ページまでですが、その続きも読むことでより一層、最初に読んだ話や世界観が深まるように感じました。  途中に入る挿絵も鬱々としつつも繊細で美しく、はっと息を呑むような気持ちになりますね……。  死の裏側に生を感じるすごい作品です。

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