吾妻栄子

「奇妙な動画」で準大賞を取られた作品を拝読し、敬服しました。 本作は「何が人間的で、何が機械的なのか」という発想の切り替え、創造する側の酷薄な驕りを示していて、興味深かったです。 冒頭で最も下等な存在として蔑まれていたアンドロイド美少女のアイ(=愛、eye、一人称の『I』でしょうか)が実は最も純粋な情を備えており、最も高等なはずの「神」たちが最も無機的なアンドロイドに見えてくる展開が皮肉ですね。 創造者である博士から「心が無いのだから傷つくはずがない」と告げられたアイの涙が揺曳してくるラストも巧いです。 映像で見てみたい作品です。
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☆5評価までして頂いて、嬉しいです! とても良いレビューを頂いて、作品に箔がついた気持ちです。

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