あやか

妹は看護学生だったので、いかに今の祖母の状態が苦しく辛いのかを説明しましたが、親をこれから亡くす人たちにその声は届かず、泊まりがけで私たちが付き添い、せめて父たちがいない夜だけでもと、看護師さんと相談して内緒でモルヒネを祖母に打ちました。父も祖母も普段はそんな頭の悪い人たちではないのですが、やはり子どもにとって母親の存在は大きなものだったのでしょう。どんなに私たちが訴えても、そんなこと祖母は求めてない、貴女たちは祖母の声がきけなくても寂しくないのね。冷たい孫たち。と言われました。葬儀が終わってから父や叔母たちは私たちに謝ってくれましたが、私たちに謝ったところでもう遅い。と私と妹は怒りに満ちました。もし祖母が口だけではなく、自分の死にかたについて一筆書いてくれていたら…私たちが書かせていれば…と後悔しました。 祖母はきっとあれだけ毎回痛いのは嫌だと言っていたのだから実の子どもたちに裏切られるとは思っていなかったのだと思います。しかし、いくつになっても親にとって子どもは子どもであるように、父達も四十を過ぎた大人だろうが、母親を前にしたら只の子どもに戻ってしまったのだと思います。特に息子というものは、母親とは離れたくない、亡くしたくないという気持ちが強いのかな、と思います。時間がたった今では私も妹もあれだけ祖母が可愛いと言っていた自分の息子や娘にされたことなのだから、祖母は恨んでいないだろう。と思えるようになりました。でもめいこさんの日記を読んでいて、もっと頑張って父たちを説得していれば、支えてやればと後悔しました。 めいこさんはしっかりとご準備しているかもしれませんが、こんなこともありますので、自分の気持ちは声に出すだけではなく、是非一筆書いて頂きたいと思い、今回コメントさせていただきました。きっとどんな結果になろうとも、めいこさんも私の祖母同様に可愛いご子息さまの願いならば、笑って許してしまうような気がしますし、ご子息さまもお母さまをとても大事に思っているように感じますので、要らぬ心配かもしれませんが。どうぞ毎日をがんばりすぎずにゆったりと楽しんでください。 あやか

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