清瀬 美月

恋に落ちる場面からのはじまりで、これからどんな恋が展開されていくのかわくわくしながらページを捲りました。 それが続く作品からは一転して、どんどん温度が下がっていったような、そんな気がしました。 幸せにしてあげるという言葉は、愛してるよりも先をゆく言葉だと思うのです。 小さな綻びが少しずつ大きくなっていくんですね。 澱んだ空気に切ない雰囲気が交り合って、いたたまれない恋の世界が苦しかったです。 本当に悲しい時って、泣けないですよね。 心に残った想いが切なく、読み終わった後の余韻に胸がきゅーっと痛かったです。
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