つばさ

群青の青。それが意味するものは、失った心と消せない熱。 冷たい心と身体を温めてくれる男なら、都合のいい女でもいいと 心を伴わない不毛の関係を続ける雛森江茉と そんな彼女を手を変え品を変えて見守り続ける眉目秀麗な御曹司 神崎景。 幼馴染という関係だけでなく、二人の間に横たわる訳ありの過去。 不毛の終焉とともに訪れる静寂。 悲しくなんかない 寂しくなんかない 一人には慣れている…。 望んでも決して手に入らない温もりという名の思い出。 今だけ、この手の温もりが欲しい。 思い出を消すためという言い訳でもいいからと 差し出された手を取る江茉。 私たちの犯した罪はどこへ行くのだろう…。 江茉の心に去来する思い出の欠片。 切ないほどの熱と手の温もり。 深い井戸の底にいる江茉が自ら伸ばした手の先にあるのは 頬を撫でる優しい手…。 群青の青の向こうに見える虚無を消せるのは、江茉自身を 救えるのは誰なのだろう…。 鉄壁要塞の江茉の心に少しだけ風穴があきました。 それでも、江茉の抱える闇は深い。 それを見つめ続ける景ちゃんの心模様が切ない…。 切なすぎる江茉と景の関係に新たなる局面が見え隠れする次話にこうご期待!
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乞うご期待(。>∀<。)! いやはや、これは頑張らねば!

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