大友 青

批評イベより失礼いたします。 今回『ケータイ小説』ではなく、『小説』としてのレビューをお求めということで基本的なところも含めます。 少々、辛口となります。 また、私も勉強中の身であり、作者様もこだわりを持って執筆をされていると思いますので、一意見としてご参考頂ければと思います。 <動機付けが無い> 物語には確たる動機が必要になります。この物語では、なぜダンジョンに行かねばならないのか。なぜ上層階を目指すのか。賞金をだすのか。冒頭に世界観の説明がありますが、そこからはその疑問点を払拭できず、物語が始まります。概要にダンジョン系とありますが、それは読み手が決めることであり、物語の中で示す必要があるかと思います。 また、手に取りやすいWeb小説は、冒頭1ページ目で読者が読み進めるかどうか左右されると言われています。 1ページ目で心を奪われるような構成を考えてみると良いかもしれません。 <三人称から一人称に変わる> 意図して切り替えるのであれば見せ方として良いと思いますが、気づくと地の文が一人称になっているように感じます。 <記号> 『!』や『?』などの記号が二つ続く場合は半角にするのがセオリーのようです。 『!!』『!?』 また、『-』(ハイフン)ではなく『―』(ダッシュ) 『…』三点リーダーは偶数で使う『……』沈黙の際は4つ『…………』がセオリーのようです。 <会話が往復する> 一往復連続する間にも地の文を挟むと表情などが読み取りやすくなるとおもいます。 私もしてしまいがちですが、会話は連続しないに越したことはないかと。 以上から、書き方については『小説』ではなく『ケータイ小説』向きと言えるかと存じます。(ケータイ小説に書き方の型はないため) しかしながら、ダンジョン系だと意識した上で読み進めると設定はしっかりとしていて読み応えがあり、ゲームのような世界観に引き込まれてしまいました。 これからもお互い精進し、よりよい作品創りを楽しみましょう。
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ありがとうございます。 なるほど、と考察する部分や気になっていた所が指摘されておりましたので納得致しました。 書き方や表記についてが非常に困惑しておりましたので助言頂き感謝です。 こういう物語もあるんだよと、広められるように精進していきたいと思います。
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