加藤みゆき

暗号を解読しながら真実へ進む我らが探偵、聖飛鳥さんと小林巡査のペア。 警察内部にとどまり人海戦術とその優れた情報収集力で真実に迫る東警部。 密室に囚われ、孤軍奮闘する利奈ちゃんと和也くん。 それから、本黒星の運び屋、細流と利奈の兄、利之。 この4つの視点から物語は進みます。 驚くべきものは、筆者さまの豊かな知識。 暗号はどれも「うーむ」と唸らされ、ギリシャ神話を絡ませ爆弾解体に挑ませるエピソードは、本当に私の目の前に突きつけられそうな試練で、読んでいても怖いです。 だからこそ、利奈ちゃん視点になり、彼女と一緒に手を震わせました。 濃いです。濃すぎです! パズル好きミステリー好きなら、間違いなく腕まくりして取り組む一作でしょう。 豪華なフレンチでメインディッシュが堪能できます。 出来れば、聖さんと細流さんの攻防や利奈ちゃんと和也くんの距離の縮まり方にもう少し時間を割いても良かったかも。 というのが、この練りに練られた本作に、ひねくれものの私がケチをつけられる唯一のことです。 謎が解けなかった私の、悔し紛れ←最低(笑)

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