美森 萠

『世界で一番ソラに恋した。』完結おめでとうございます。 先に公開された花閂さんが描かれた表紙を拝見した時から、この作品の連載開始をとても楽しみにしていました。 元気で可愛らしい、だけど自分が人より小柄であることをコンプレックスに感じているあゆと、あゆとは正反対の長身で、穏やかだけどどこか憂いた瞳を持つソラ。あゆの秘密の場所である学校の屋上で、この二人が偶然居合わせたことから物語が動きはじめます。 屋上で、教室で、学校からの帰り道で。たくさん話をして互いを知り、距離を縮めていく二人。まるで、恋を知らずに真っ白だったあゆの心に、少しずつ滲むように広がっていくソラの色。 ソラが天然王子なせいか(笑)、あゆじゃなくてもきゅんと来るセリフもたくさんで、コンプレックスのせいで恋愛に臆病なあゆが恋に落ちていく様子がじっくり丁寧に描かれていて、とても良かった! あゆの親友奈菜や、奈菜の想い人の久保先輩もナイスアシスト連発でした(サッカー部なだけに)。 ふわふわと体が浮くような恋の始まりから一転、後半はソラが抱える秘密が露呈し、二人は危機に陥ったりもします。 でも、ソラのことを信じて、大好きなソラを守るために一人行動を起こすあゆは見ていて本当に逞しく、初めの頃の、恋に臆病で自分に否定的だったあゆはもうどこにもいません。そしてソラも、あゆが傍にいることによって、嫌なことから逃げていた自分を省みて真正面からぶつかります。 恋愛を通して成長し、強くなった二人。ソラが窮地に陥ったとき、あゆがソラに言った言葉を、物語の最後にソラからあゆに伝えるシーンがとても好きでした。読み手の心にも残る、本当に素敵なセリフでした。 十代の恋愛のキラキラ、ドキドキと抱える苦しさ、それを乗り越える強さ全てがぎゅっと詰まった、素敵な作品でした。読み終えた今も、やっぱり私はあゆとソラが大好きです!
7件・1件
美森さま レビューありがとうございます( ;∀;) 美森さんにレビューされると緊張します← 高校時代、何にときめいたか必死で思い出しながらちらほら実話を入れてみたので、わーい♪素直に嬉しいです。あと子ども時代でしか悩めない親との確執(大人になれば逃げ道はいくらでもできるんですか)とか学生時代特有の悩み事とかもちりばめられてたらいいなと(ひやひや ソラの魅力が出てるか出てないか…私は守ってあげたくなるようなふんわりした男の子をガンガン引っ張って行くのが好きなので、私だけ得するキャラになってないかヒヤヒヤしましたが、美森さんのレビューでちょっぴり安心しました。 ばたばた完結させたために誤字
2件

/1ページ

1件