千古不易

イベントより参りました。 この作品はBLで良く見るただただ卑猥な訳ではなく、『何故』と言う問いに答えてくれていますね。 依頼内容は一人称と文章の基本的な話でしたね。一人称に付いては好み抜きで話せば申し分ないでしょう、ただオノマトペ、擬音等の扱いがはっきり申せば雑ですね。擬音だけが文章から浮いているのは扱い切れていないのが要因でしょう、特に冒頭辺りの扉に使った擬音が文章と絡まらずに杜撰な文章になっていますね。 擬音を使うな、と言う訳ではなくどんな『効果』を『意図』するかが鍵になります。簡潔さを意図したならばそれはそれで問題はありませんが、丁度文脈的に少しややこしくなる場所ですから、もっと丁寧に書いてみては如何でしょうか。 擬音は使い方を誤ると感情移入を阻害しますので、疎かになりがちな擬音の前後を意識すればより良くなりますよ。 文章の基本的な事を言えば、携帯小説なので絶対ではないものの、疑問符や感嘆符は地の文では使いませんね。他には複数並べて使う事もありませんが、それは作者の匙加減だったりしますから気に止める必要はそんなにないのです。 そう言えば、意味深を何処かで使っておりましたが、正確には意味深長ですね。無論、意味深で伝わる現代でありますのでただの好みの話です、流してくださいませ。 全体的に纏まっておりますが、時折地の文の雰囲気が変わるのでそこも一応指摘しますね。恐らく日を跨いで書いたりしているのでしょう、その日の気分で文章の味は意外に変わるのですが、ともかく意図したならばこれも流してくださいませ。もし意図してなかったなら、推敲してみてくださいませ。 さて、私が思うに良く出来ていると思いますね。上記の通り地の文の質が揺らいでいるので、作者様が書き方を安定させる工夫が必要かなと。例えば私は書く前に適当な題材で練習用の短編(大体二千文字程度)を書き、推敲し、そしてやっと書きますね。そうすると感覚が研ぎ澄まされるので推しますよ。 以下、ただの好みの話です。 BL作品は私が男性であるので疎遠ではありましたが、この作品は割りとBLの良さを体感出来たので楽しませて頂きました。擬音の扱いと地の文の安定が出来れば良かったなあ、残念、と言った所でしょうか。 ではまたの機会に、なにかあれば私のエッセイにでもどうぞ。
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