仙冬可

■ 雨を受け雨に染まらず紺色の傘は悪意を 流して受ける ■ 教室に渦巻く低気圧のような 口を開けぬ 重く膿む雲 ■ 泣くことの出来ぬ両目の代わりかと 滴を垂らす 傘を眺むる ■ 雨の止む予感にその身すくめては 傘は傘なり 虹を見ずとも ■ 追憶の甘き滴は 沈み行き 晴れの日々にも ふいに潤う ■□■ なんで思春期のあの重苦しさが、過ぎてしまえばツンとするんだろう。 息苦しさとかもどかしさが甦りました。 言葉にし難いものを書いてくれて読むことができて 、とても近いものを共有できたような気持ちです。 歌ポロンポロン出てきました。
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おお、冬可さんから歌レビューを頂けるとは有難いです。 私は短歌をこれっぽっちも理解しているとは言い難いのですが、冬可さんの歌は情景が浮かんできてじーんってします。 共有して頂けたっていうのが嬉しいなあ。 楽しい感情ではないかもしれないですが、きっとみんな何かしらあるんですよね。 この話を読んで皆さん何かしら自分の記憶をお話してくださるのが、なんか書いてよかったなあと思います。 素敵なレビューをありがとうございました。

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